夏の風物詩と言えば蛍狩り…でも、東京に住んでいると、そんな風流な経験はなかなか出来ないですよね。
でも、高田馬場にある、おとめ山公園なら、年に一度のホタル観賞会に行けば、必ずホタルが楽しめるのです!!!
しかも無料!!!江戸の風流、ホタル狩りが無料の場所が新宿駅から程近い高田馬場エリアにあるのです!!!
2018年の今年は、7月7日と7月8日の土曜日曜にホタル観賞会が予定されています。
新宿から山手線で二駅という都心の中にある緑深いこの「おとめ山公園」と、「ホタル観賞の夕べと夜のおとめ山公園」をご紹介します!
2018年8月19日日曜日本テレビ「ザ!鉄腕!DASH!!」の『新宿DASH 夏休み特別企画』東京23区 大都会でカブトムシ探せるか?という企画で、カブトムシがいるかもしれない新宿区にある自然豊かな公園として取材もされました。
都会のオアシス「おとめ山公園」
おとめ山公園は、JR山手線高田馬場駅から徒歩8分、目白駅から徒歩10分という、都心部に位置します。
新宿駅と池袋駅に挟まれたいこのエリアは、都心部にありながらも住宅も多く、少し駅から歩けば、静かな場所や、緑の深い場所があることで知られています。
おとめ山公園は落合台地の南斜面にある公園です。落合という地名は神田川と妙法寺川が合流するところ→落ち合うところという意味で名づけられたそうです。
この辺りは、二つの川が落ち合うこともあり、樹枝(じゅし)状谷地が分布しているため、中小の坂が多い土地です。
落合地域にある、中落合1丁目にある見晴坂の下に位置する水田地帯(おとめ山公園から南西方面)では、古来より、「落合蛍」の名所だったと言われています。
この落合地域の東側に、「相馬坂」という坂があり、その坂道(通りの名前は「おとめ山通り」を挟んで、緑の深いおとめ山公園があります。
「おとめ山」は実は、「乙女山」ではなく、「御留山」または「御禁止山」の意味です。
昔から、この辺りは鳥や獣の狩猟地で、江戸時代になると将軍の狩場となり、一般人は狩猟禁止となり、「おとめ山」と呼ばれるようになりました。
福島・相馬地方の殿様だった相馬家は、大正の初めに近衛家から広大な土地を購入し、外桜田にあった本邸からこの「おとめ山公園」のもとになる土地に転居してきました。
そして相馬家は武蔵野原生林を切り拓き、「御留山」と湧水の谷戸へかなりの手を加えて、庭園と屋敷を形成しました。
現在のおとめ山公園は、その相馬屋敷の庭園だった部分が残されたものです。
昔は、急な斜面のあちらこちらから水が湧き、斜面の下には、妙法寺川と神田川が流れているので、この豊かな水を利用して、稲作を始めとして、製紙、染色、製氷などの産業が盛んに行われていました。
今では、周辺の開発もあり、湧水はかなり細くなってしましましたが、おとめ山公園の中には、数か所に湧水があり、「東京都の名湧水57選」のひとつに選定されています。
公園の中に入ると、鬱蒼と茂る深い緑の木々の中に、水が湧いているようなチョロチョロという音が聞こえてきて、平日では、犬の散歩をする人たち、ザリガニを釣っている子供たち、散歩をする人たちなどがまばらにしかいないという、まさに都会にあるオアシスのような公園です。
園内には約100種、3000本の樹木があるといわれていて、都心にありながら、森林浴を堪能できる「樹木と野草の公園」です。
もし、お時間があれば、下の動画を観てくださいね。実は、聴いて下さいねと言いたい感じなんです。
この水が流れる音と、自然の醸し出す湿気を感じていると、本当に心が癒されます。
おとめ山公園とホタル
落合地域が落合蛍の名所だったと、上記にも触れましたが、おとめ山公園では、現在ではヘイケボタルを養殖しています。
ホタルは世界中に約2000種類以上いて、日本ではその中で50種類程度生息しているそうです。
でも、蛍だからと言って全てが発光するわけではなく、発光するのは14種類くらいだそうです。
その中でも有名なのがゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルの三種類です。
ゲンジボタルとヒメボタルは日本列島にしか生息していない日本固有の螢です。
おとめ山公園で観賞できるヘイケボタルは、北海道から九州までの日本列島全域に生息していると言われ、海外では、東シベリアから朝鮮半島まで分布しているそうです。
ヘイケボタルの幼虫は、湿地や水田などの水辺環境で育つため、おとめ山公園が位置する落合地域が、そもそも水田が多かったことから、この地域が蛍の名所になったのでしょうね。
おとめ山公園付近は、江戸時代には、ホタル狩りの名所として知られていました。
この江戸名所図会の「落合蛍」は、おとめ山か、東山藤稲荷付近の様子を描かれたと言われています。
また、この江戸自慢三十六興の「落合ほたる」からもホタルを楽しむ当事の様子が伺われます。とても風流ですよね。
ヘイケボタルは1分間に30−40回点滅します。ゲンジボタル、ヘイケボタルという名前からもわかるように、源氏と平家から名前が由来しているそうです。
名前の由来は諸説あるようですが、ヘイケボタルの方が小さいため、源平合戦で平家の名前が取られて、ヘイケボタルとなったとも言われています。
光りの色は黄緑色です。
螢を飼育しているおとめ山公園
おとめ山公園はおとめ山通りを挟んで、二つのエリアに広がっています。
下の案内板写真に丸く印をした所に、ホタル舎と管理事務所がありますが、ここで蛍を飼育しているのです。
おとめ山通りをはさんだ左側の所にあるホタル舎からは、水の流れる音が常に聞こえます。
キレイな水を循環させながら、7月のホタル鑑賞の夕べに向けて、ホタルが飼育されているのかと思うと、早く観たいという気持ちに駆られます。
そして、実は、この管理事務所↓の中でもホタルを飼育しているそうです。
ホタル鑑賞の夕べでは、この辺りに幕を張り、灯を消してホタルを楽しむ事ができます。
つまり、鑑賞の夕べが開催されたら、必ず、ホタルが観れるという事ですから、都心の中で、とても貴重な体験ができる場所ですよね。
今年の梅雨入りは6月6日でした。
そして関東甲信越地方の梅雨明けは平年でいくと7月21日頃なのですが、昨年の2017年の梅雨明けは7月6日頃でした。
2018年おとめ山公園のホタルの夕べは7月7日と8日の土日の二日間と予定されていますから、是非、雨など降らず、七夕の織姫と彦星が合えるくらいの天気になって欲しいですよね。
おとめ山公園へのアクセスとホタル鑑賞会詳細
おとめ山公園の「ホタル観賞の夕べと、夜のおとめ山公園」イベントは、新宿区の落合地域の区民の方々を中心に活動がつづけられている「『落合蛍』を育てる会」の主催で、今年で18回目を迎えます。
おとめ山公園は、通常は、7:00から19:00まで開園しているため、夜間は入場出来ませんが、この二日間は特別に「ホタル鑑賞の夕べ」として夜のおとめ山公園を楽しむ事ができます。
高田馬場駅からの行き方は次の通りです。
マップ上、青い徒歩経路が高田馬場駅からおとめ山公園へのアクセスです。
途中にオレンジ色の線がありますが、その部分はオレンジ線の行き方のほうが分かりやすいと思います。
高田馬場駅早稲田口を出て横断歩道を渡ると、早稲田大学の学生達もよく集まる「さかえ通り」がありますから、その中を通って行きます。
少し歩くと、右手にセブンイレブンのある角を右に曲がります。
小さな「清水川橋」を渡ります。この下を流れているのが神田川です。
まっすぐ進むと西武新宿線の踏切がありますのでそこを渡ります。
踏切を渡るとすぐに横断歩道がありますので、それを渡ります。
横断歩道を渡ってから左に進み、最初の角を右に曲がります。
そのまま真っ直ぐに進むと、おとめ山通りの入口に着きますから、その通りを登っていけば、左右におとめ山公園が位置します。
ホタル観賞の夕べと、夜のおとめ山公園イベント詳細
日程:平成30年7月7日(土)午後7時から9時まで・8日(日)午後7時から8時30分まで
住所:東京都新宿区下落合2-10 「おとめ山公園」
電話:03-5273-3914
入場方法:
・午後6時から会場入口付近で整理券が配布されます。
注)例年、かなりの人数が集まるので、必ず入場したい方は早めに行ってくださいね!午後6時すぐに整理券がなくなったという事例もあるそうです!
・観賞会は午後7時から開始されます。、整理券を持つ方から入場案内がなされます。
・会場では飲み物や食べ物の模擬店も出店されます。
※小雨実施。天候によりホタルの生育状況が変わるため、催しを中止されることがあります。
※また、ホタル舎内での写真撮影はできません。
参加料:参加料は無料です。
注!!!参加される方は、必ず、虫除けスプレーを念入りに塗ってくださいね!!!
これだけ自然豊かな公園ですから、虫よけ対策は必須です!是非お忘れのないように!
2018年の七夕が晴れて、夜には織姫と彦星が再会できて、そして都心のオアシス「おとめ山公園」でホタル鑑賞が楽しめますように!!!
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