2019年のお正月・・・つまり平成最後のお正月がもうすぐやってきます。
そんな記念となるお正月に、東京都内の中でも、その名を知らない人はいない浅草寺(せんそうじ)へ初詣に行ってみてはいかがでしょうか?
遊び心満載の浅草寺は、初詣というよりは、一日観光できるエリアです。
少し賢く、混雑を回避しつつ平成最後の楽しい初詣を経験してみませんか?
浅草寺初詣混雑具合
浅草寺は、東京都内に住んでいなくても、その名を知らない人はいないくらいの有名なお寺です。
東京都内最古のお寺でもあり、その歴史はさかのぼること1400年も前になりますが、特に江戸時代に浅草という街そのものが、参詣、行楽、歓楽を楽しむ人たちで溢れる江戸有数の盛り場となり、その中心地にある浅草寺自身も単なるお寺というよりは、楽しみに行く場所のような存在になりました。
その親しみやすさと、昔懐かしい江戸、昭和のイメージの名残が色濃く残っている浅草は今でも変わらぬ東京の有名人気観光スポットの一つです。
浅草寺のご利益は、「所願成就」です。
商売繁盛、学業成就。安産、厄除けなど様々なご利益があり、特化したご利益の仏様や、神様を御本尊とする寺や神社も多いですが、浅草寺のご利益は「所願成就」・・・つまり、願っている事全般が叶うというご利益の聖観音菩薩(しょうかんのんぼさつ)という観音様が御本尊なのです。
とても、懐の深い、ありがたい仏様なのです。
この懐の深さも、やはり古くから庶民に親しまれてきたという大きな理由の一つでしょう。
最近では、日本全体に外国人観光客が急激に増加していることもあり、日本人観光客だけでなく、外国人観光客にも強い人気を誇っています。
そんな人気の浅草エリアの中心、浅草のシンボルでもある浅草寺ですから、初詣の参拝客の数もすさまじく、東京都内においては、明治神宮の約316万人に次ぐ、2番目の約283万人という数です。
浅草寺の年間の参詣者数は約3000万人と言われていますから、この1割がお正月に集中するわけです。
初詣というのは、一般的に1月7日迄「松の内」といわれる期間内に行うとされています。
浅草寺の初詣参拝客数約283万人という数値を、仮にこの正月の7日間と大晦日を入れた8日で単純に割っても一日あたり、35万人以上になります。
つまり、恐ろしく混雑するという事なのです!
お正月とは関係のない通常の土日祝日も、大勢の人で賑わっている浅草寺周りですが、それとは比べ物にならないくらいの人出になります。
ここまで混雑するところには行きたくないという、人混みが苦手な方はそもそも浅草寺を初詣の場所に選ばないでしょうが、やはり行くからには少しは気持ちの余裕をもって初詣と浅草観光を楽しみたいと思う気持ちを持つのは当然のことですよね。
初詣という参拝だけではない楽しみが満載の浅草寺を、充分に楽しむための様々な情報をお届けしたいと思います。
浅草寺のアクセスと駐車場
東京都内、城東エリアの賑わいの中心でもある浅草寺は、4つの電車路線が交差しており、4つの駅から徒歩5分という好立地にあります。
東武スカイツリーライン「浅草駅」より徒歩5分
東京メトロ銀座線「浅草駅」より徒歩5分
つくばエクスプレス「浅草駅」より徒歩5分
都営地下鉄浅草線「浅草駅」A4出口より徒歩5分
4つの路線、4つの駅から徒歩5分という好立地ですが、とにかく初詣はすさまじい人出なので、この5分はあまり当てにならないかもしれません・・・。
浅草寺には駐車場はありません。
浅草エリアはもともと、駐車場が少なく、あっても収容台数が20台前後という小規模な駐車場ばかりです。
浅草寺のホームページにも記載されていますが、近くに台東区雷門地下駐車場があり、浅草エリア最大規模で197台収容なのですが、ここで気を付けなくてはいけない事があります。
雷門地下駐車場の出入り口は、初詣の期間、交通規制の対象となっている並木通りに位置しているのです。
交通規制に関しては、後ほど詳しく記載しますが、交通規制する前に停めたとしても交通規制が始まってしまったら車を出せないような状態になってしまいます!
最近ではakippa(アキッパ)のような駐車場予約サイトもありますが、そもそも、駐車場の少ない浅草エリアですから、近くに駐車して参拝をするという考えは捨てた方が良いでしょう。
初詣時期でなくても、このakippaの状況をご覧になると、どれだけ浅草エリアで車を停める事が難しいかはお分かりになるかと思います。
浅草寺初詣の混雑回避時間帯
浅草寺は、もともと心の深い観音様、観音菩薩が御本尊様で、通称「浅草観音」と親しまれています。
そのオープンな懐の深い観音様のお寺ですから、参拝するのは、初詣に限らず、いつでも終日可能です。
筆者は、実は一年ほど、浅草寺に徒歩でいける場所に住んでいたこともあり、愛犬を連れて朝、浅草寺に散歩に行ったものでした。
平日の朝などは、もちろん仲見世も閉まっていて静かなのですが、その静かさが心地よかったものでした。
参拝時間は初詣期間も変わらず終日ですが、初詣ですから、本堂が開帳していて、御本尊様を拝める時間を確認しておきたいものです。
<浅草寺本堂開帳時間>
2018年12月31日(月曜日)大晦日: 6時半から17時まで(平常通り)
2019年1月1日(火曜日)元旦:午前0時から20時半ごろ
2019年1月2日(水曜日)および1月3日(木曜日):6時半から20時ごろ
2019年1月4日(金曜日)以降:6時半から17時まで(平常通り)
お正月の特別な開帳時間帯が組まれるのは、上記の通り元旦から3日までの三が日のみで、大晦日と1月4日以降は、平常通りとなります。
お守り授与は、この本堂開帳時間と同じになります。
さて、本題の混雑回避方法についてご説明します。
大晦日から元旦にかけての時間帯は、カウントダウンの時間帯を浅草寺で過ごしたい、また、元旦の開帳時間は午前零時ですからそれに向けて、年越し蕎麦も食べ終わってから初詣をしようとする参拝客が大勢います。
大勢というか、もう人人人というごった返しのような状態です。
そのため、大晦日から元旦にかけての真夜中に参拝しようとする場合には、全く、混雑回避方法はありません。
このピーク時間帯に行く場合には、並んで数時間かかって参拝ということを覚悟しなくてはいけません。
そのため、元旦に浅草寺に初詣をしたい場合には、このごった返しが午前0時から3時ごろまで続きますから、この状態が一段落した頃、午前4時から7時くらいまでの時間が混雑回避出来る時間帯となります。
元旦は、その後7時、8時以降くらいからまた混雑し始め、終日混雑が予想されます。
開帳時間が迫ってくる午後7時ごろにはやや落ち着きを見せてきます。
2日、3日となると、早朝からお昼頃までの時間は、凄まじい混雑を避ける事が出来ます。
でも午後2時や3時くらいになると、またもや多くの人出が出てきます。
並んでいる参拝者を整理する警備員も常時いますし、横からは列に入れないように柵が設置していますので、横入りなどは出来ないようになっています。
午後の時間帯となると、最低でも1時間、下手をすると2時間以上かかってしまう場合があります。
4日以降になると三が日よりは落ち着きを見せてきますが、何と言っても、東京都で明治神宮に次ぐ第二位、そして日本全国で第四位の人出と人気を誇る浅草寺ですから、やはり午前中などの早めの時間帯に参拝するのが混雑回避のベストな方法です。
浅草寺神社に参拝という方法も!
また、浅草寺の横にある「浅草神社」は浅草寺ほどの待ち時間は長くありません。
浅草寺はお寺ですが、浅草神社というのは、その名の通り神社です。
初詣は「お寺」に行っても「神社」に行っても構わないとされていますから、浅草寺エリアに行ったら、浅草寺と浅草神社の両方に行けたら完璧な初詣と言えるかもしれません。
また、浅草寺よりも参拝の列の短いので、浅草寺の混雑に参拝を諦め、浅草神社で初詣をするという選択をする方々も少なくないようです。
建立の正確な時期は定かではないのですが、平安末期から鎌倉初期にかけて流行り始めた「権現思想(ごんげんしそう)」(仏が人間を救うために、神や人など仮の姿を持ってこの世に現れるという思想)の時期と推察されています。
この権現思想とは、仏様が本であり、人々を救うために神や人などの姿を仮りて現世に現れるというものですから、浅草寺の観音様が、より一般の人たちに近くに現れ、救ってくれるということからの浅草神社と解釈する事が出来ます。
浅草神社の御祭神が三人、愛称は「三社様」です。
毎年5月に開催される東京を代表するお祭り、「三社祭」は、この浅草神社のお祭りです。
浅草寺と浅草神社は、その配置からも容易に想像できるようにもともとは、仏様と神様のセットだったわけですが、明治政府より発せられた神仏分離令によって、明治元年に三社明神社に改称し、明治五年に現在の名称である「浅草神社」に変わりました。
現在の社殿は、江戸時代、三代将軍徳川家光の寄進で慶安2年(1649年)に完成したものであり、昭和26年(1951年)には拝殿・幣殿・本殿が国の重要文化財に指定されました。
(ちなみに浅草寺は二天門と伝法院が重要文化財に指定されています。)
ルーツは浅草寺の御本尊聖観音菩薩(しょうかんのんぼさつ)様にある浅草神社ですから、ご利益も同じように心が広いものです。
「心願成就」・・・心から強く願った事が叶うというご利益ですから、浅草寺の「所願成就」と同じように素晴らしいご利益です!
浅草寺初詣に来たけど、並ぶ列にくじけてしまった人は、是非、浅草神社に行ってみてください!
浅草寺周辺の交通規制
浅草寺と浅草寺周辺は、訪れた方はお分かりになるでしょうが、比較的こじんまりととしています。
そのヒューマンスケールな感覚が親しみやすさを醸し出していると思いますが、その場所に、物凄い人数の参拝客が訪れるわけですから、当然のように、周辺道路では、大晦日とそして元旦、1月2日、1月3日の三が日には交通規制がひかれます。
タクシーで近くまで行こうと思っても、入れなくなるので注意を要します。
もちろん、その間はバスの出入りも出来なくなりますので、バスで浅草寺に向かおうとしている方もいつもとはバスの経路が変わりますから注意が必要です。
上記地図の赤い線の部分が、「雷門通り」と「並木通り」となり、大晦日12月31日から元旦にかけて、23時頃から午前3時の間は、交通規制がひかれ、車が入ることが出来ません。
上記地図の青い線の部分は「馬道通り」です。
元旦の夜が明けて午前11時から午後5時ごろまで、「雷門通り」「並木通り」に、この「馬道通り」を加えた3つの通りが交通規制となり、車の出入りが出来なくなります。
この3つの通りの交通規制は1月2日、1月3日も続きますので、「雷門通り」「並木通り」「馬道通り」の3つの周辺道路には、正月三が日の間、午前11時から午後5時まで車で入る事は出来ません。
浅草寺の参詣にマイカーで訪れる方は少ないかもしれませんが、例えば、もし台東区雷門地下駐車場に、交通規制前の時間に駐車できたとしても、並木通りに面していますから、交通規制の間は車を出すことも出来なくなってしまいますので、要注意です。
バス、タクシー、マイカーなどで、浅草寺に訪れるつもりの方は、この周辺道路の交通規制には十分に注意してお出かけください!
屋台が豊富な浅草寺
浅草寺の初詣の楽しみと言ったら、それは、種類と数の豊富な屋台です。
毎年、境内には、多くの屋台が出店しており、浅草ニュースというサイト情報によると2018年のお正月の屋台総数は、なんと224店舗!
これはもはや、大きなお祭りレベルですね。
甘酒、豚汁、たこ焼き、焼きそば、ソースせんべい、じゃがバター、煮込み、人形焼、ベビーカステラ、フルーツあめ、あんず飴、フランクフルト、唐揚げ、串もんじゃ、お好み焼き、紅ずわい天など、食べ物のメニューもとても豊富です。
昔懐かしいお面もあれば、手相占いなどもありますから、参拝を終えた後に色々と見て回ったりして選んで食べる事ができるのも、浅草寺初詣の醍醐味です。
お正月や三社祭の時の常連の屋台として異色なのが「木工の友三」です。
昨日浅草で出会ったのは木工の友三さん( @mokkounotomozou )という方らしい。作業に見入ってしまった。。 pic.twitter.com/vGbAzUObWI
— 須加ユカ (@yucasuga) 2018年12月9日
友三さんの手作業を見るというのも楽しいかもしれません。
また、三が日は、猿回しも朝から見れます!
お猿さんも張り切って朝8時ごろから芸を披露してくれますから、混雑回避のために早く訪れる楽しみの一つにもなりそうです。
超人気の初詣スポットの浅草寺ですが、その人気の秘密は、やはり浅草自体の持っている親しみやすさ、観光要素満載のところにあるようです。
遠くに旅行に行けない代わりに、初詣を満喫して、お正月を楽しむためにも、しっかりと事前知識として、混雑回避時間、交通規制などを頭に入れて、是非、浅草寺初詣に出かけてみてください!
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