七五三といえば、小さいお子様のいる家庭にとっては、とても大切な記念行事です。
女の子であれば、七歳と三歳の2回ありますが、男の子にとっては一生に一度の大切な行事ですから尚更です。
そしてまだ小さいお子様連れであれば、出来ればあまり遠くに行かず、地元で完結できるに越したことはありません。
今回は、世田谷区民の方の七五三詣の場所として、世田谷区の中央、宮坂(みやさか)にある、樹木豊かで由緒ある世田谷八幡宮をご紹介したいと思います。
目次 Contents
世田谷八幡宮の歴史
世田谷八幡宮(せたがやはちまんぐう)は東急世田谷線の宮の坂駅にほど近い所にあります。
世田谷線と言えば、世田谷区民には馴染みの深い通称「チンチン電車」で、京王線の下高井戸駅と田園都市線の三軒茶屋駅を結ぶ路線で、最寄駅は皆、静かなエリアです。
地元での七五三と言っても、やはりお子様の大事な記念行事ですから、由緒ある場所で七五三詣をしたいと思われる方が多いと思いますが、世田谷八幡宮はまさに歴史と風格のある神社です。
お祭りしている神様は、応神天皇(おうじんてんのう)、仲哀天皇(ちゅうあいてんおう・応神天皇の父)、神功皇后(じんぐうこうごう・応神天皇の母)です。
鎌倉幕府を開いた源頼朝(みなもとのよりとも)の祖先である源義家(みなもとのよしいえ)が、将軍として、現在の東北地方である陸奥国(むつのくに)で、清原氏に攻め勝った後三年の役(ごさんねんのえき)の帰途、この宮の坂で寛治5年(1091年)に豪雨にあい、天候回復を待つために十数日間この地に滞在しました。
源頼家は、日頃から氏神様として八幡大神を厚く信仰しており、別名「八幡太郎」と呼ばれるほどでした。
豪雨を無事にしのいだ源頼家は、後三年の役での勝利は八幡大神様のご加護のお陰と感謝し、豊前国(大分県)の宇佐八幡宮の分霊をこの地に勧請し祀ったのが世田谷八幡宮の起源です。
後に世田谷城主七代目の吉良頼康が天文15年(1546年)社殿を再興させて発展させ、天正18年に吉良家が滅んだ後も、天正19年(1591年)に江戸城に入城した徳川家康が源氏出身であったため、氏神八幡神を崇敬し、この神社に社領として十一石を寄進しました。
その後徳川家代々の将軍は、この神社を朱印地とし、社領十一石を寄進するのが習わしとなったそうです。
明治維新後は明治5年(1872年)に世田谷の総鎮守として社号を宇佐神社と改めましたが、第二次世界大戦後、世田谷八幡宮の名に復元されました。
そして昭和39年に現在の社殿となり、今もなお世田谷の鎮守の神様として地元の多くの人たちに親しまれています。
これだけの歴史をもつ世田谷全体の鎮守の神様である世田谷八幡宮は、世田谷区民の七五三詣には最もふさわしい神社の一つだと言えそうです。
樹林に囲まれた世田谷八幡宮
世田谷八幡宮の周辺は、閑静な住宅街ですが、その中でも沢山の木々に囲まれた境内は、荘厳なイメージとマイナスイオンが溢れる場所です。
実は、世田谷八幡宮は、世田谷みどりの基本条例により指定された「保存樹林地」でもあります。
四季折々の樹木の表情が楽しめる神社でもあるのですが、なんと嬉しいことに七五三の時期には紅葉も楽しめる事が出来流のです!
「鳥居と紅葉」
数日の冷え込みで紅葉も進んでいます。 pic.twitter.com/CgllDJcZ83— 世田谷八幡宮 (@setagaya8mangu) 2017年10月27日
このように、世田谷八幡宮はツイッターアカウントで、色々と情報を発信してくれるので、紅葉の見頃をツイッターでチェックして、七五三詣の日取りを決定するのも良いかもしれませんね。
敷地は約9,000平米とのことですから、広々としており、中には池もあるなど、七五三の記念写真スポットになるような場所がいくつもあるのも魅力の一つです。
かつては奉納相撲の勝敗によって翌年の豊作・凶作を占ったり、その年の豊作を感謝したため、境内には立派な土俵があります。
その歴史を受け継いで、今でも毎年秋の例祭(9月15日)には東京農業大学相撲部による奉納相撲が行われています。
世田谷八幡宮へのアクセス
世田谷八幡宮の最寄駅は、東急世田谷線の「宮の坂駅」と、小田急線「豪徳寺(ごうとくじ)駅」になります。
世田谷線宮の坂駅からは本当に近く徒歩1分、小田急線豪徳寺駅からは約900メートルなので大人の足で約8分程度です。
京王線沿線にお住いの方なら下高井戸駅で乗り換えて三つ目の駅、田園都市線沿線の方ならば、三軒茶屋駅で乗り換えて六つ目の駅が宮の坂駅となります。
また、神社正面側の鳥居の前、道を挟んだ向かい側の敷地に社務所があり、そこには参拝者専用の広々とした駐車場がありますので、車での七五三詣も安心ですね。
日取り・ご祈祷・初穂料
七五三の日は11月15日とされていて、2018年11月15日は木曜日で大安です。
もちろん、11月15日にこだわる方も多くいらっしゃるかもしれませんが、最近では、10月中旬から12月中旬までと幅広く、親御さんの仕事の都合などに合わせて七五三詣をする事が多いようです。
そもそも11月15日というのは、旧暦を用いていた時代の日取りですから、西暦になった現在では、この七五三の日に拘る必要もなく、実生活のリズムに合った日取りを選ぶ事が一般的になっています。
2018年の10月から12月の暦を見ると休祝日に大安となっている日が少ない事が特徴です。
お日柄を確認したい場合には、2018年大安カレンダーをご参照ください。
世田谷八幡宮では毎月25日あたりに、次の月のご祈祷の日程・時間のカレンダーが発表されます。
社務所がお休みの場合にはご祈祷を行ってもらえませんので、必ず、世田谷八幡宮ツイッターを確認するようにしましょう。
平成30年9月の御祈祷の日程が決まりましたので、お知らせいたします。
※時間の変更等ある場合は、ツイッターでお知らせ致しますのでご確認の上ご来社ください。
注意)御祈祷をお受けになる際、裸足での昇殿はご遠慮願います。
あらかじめ靴下を着用、またはご持参下さいますようお願い致します。 pic.twitter.com/PTZRi4LInf— 世田谷八幡宮 (@setagaya8mangu) 2018年8月25日
まだ10月の予定は発表されていませんが、平成30年10月7日(日曜日)は、午前午後ともに神前結婚式奉仕の為、終日ご祈祷(お宮参り・七五三・厄除祈願など)は受付けていないと発表されていますので、ご注意ください。
世田谷八幡宮ツイッターアカウント:@setagaya8mangu
電話番号:03-3429-1732
世田谷八幡宮の七五三の初穂料(ご祈祷料)は、お子様一人当たり5千円です。
初穂料は神社によって異なることも多いのですが、七五三については、5千円もしくは一万円という場合が多くなっています。
神社によっては、五千円と一万円の二段階があり、ご祈祷の際の授与品に差がつくところもありますが、世田谷八幡宮はお子様一人当たりにつき五千円と、良心的な料金設定になっています。
この五千円というのは一人当たりの料金ですから、二人以上のお子様の七五三祈祷を合わせて行う場合には、人数分の祈祷料金がかかりますのでご注意下さい。
七五三の年齢は数え歳と言われていますが、これも最近では、柔軟に対応していくという傾向が強くなっています。
例えば、数え歳の三歳だとまだあまりにも小さ過ぎるから、満三歳の年に行うという場合もあれば、二人のお子様の七五三を同時に行いたいからと、上のお子様は満で、下のお子様は数えでという場合もあるようです。
昔の風習にあまり縛られすぎずに、実情に合わせていくというのが一般的になっています。
世田谷八幡宮ツイッターと、2018年大安カレンダーの両方を確認しながら、ご家族に最適な七五三詣の日を検討してみて下さいね!
七五三着物レンタル・写真撮影
せっかくの七五三ですから、お子様には晴れ着を着せたいと思いますよね。
七五三の晴れ着は、何度も着れる訳ではないので、レンタルで済ますといのが一般的になっています。
レンタルの場合、着物レンタル、着付け、プロによる写真撮影(フォトブックやフレームなどのセット)の一式セットと、着物レンタルのみとに分かれます。
世田谷八幡宮からあまり遠くない所にあり、着物レンタル・着付け・写真撮影の一式セットが可能な写真館としては、スタジオアリス環八船橋店と、写真館ピノキオ用賀店があります。
どちらも、早撮り、前撮りでの特典や、平日特典などがありますので、早めに計画する方がお得です。
また、レンタル着物も豊富に取り揃えていて、撮影するとレンタル着物が割引になるシステムになっています。
七五三着物レンタル・写真撮影 スタジオアリス
七五三撮影セットとして、シンプルセット、スタンダードセット、スペシャルセットの三段階に分かれています。
シンプルセットは出来上がりのフォトブック(4ページ4カット+表紙2カットなど)によって二種類の価格設定があり、37,800円(税込40,824円)、39,800円(税込42,984円)となります。
撮影時に和装。洋装1着ずつ選べ、着付け・ヘアメイクも対応してくれます。
フォトブックとフォトフレームが付きますが、写真データは付いてきません。
スタンダードセットはシンプルセットのフォトブック、フォトフレームにプラスして、おじいちゃん、おばあちゃん用のアルバムを2点が付き、写真データもダウンロード、そしてCDデータという形でもらえて、52,800円(税込57,024円)、54,800円(税込59,184円)です。
撮影時に和装。洋装1着ずつ選べ、着付け・ヘアメイクも対応してくれます。
スペシャルセットは沢山の表情を写真に残したい方のためのプランで、フォトブックで10ページ17カット、付属商品1として、フォトパネルかミニアルバムのどちらかを選択、付属商品2としてスライドショーが楽しめるDVD付きのアルバムが付き、もちろん、画像データももらえて、66,800円(税込72,144円)です。
撮影時に和装。洋装1着、お好きな衣装1着の3着を選べ着付け・ヘアメイクも対応してくれます。
スタジオアリスでは、現在七五三キャンペーン第4弾として9月中に撮影すると、上記のセット以外に写真とフォトフレームのセットが付いたりという特典がありますが、レンタル着物がグッとやすくなる特典があります。
つまり、撮影だけ早く済ませ、七五三詣では別の日に行いたいというご家族にはピッタリの特典です。
撮影の時とは別の衣装が選べるのも魅力の一つです。
スタジオアリスの衣装の基本レンタル価格は28,000円(税込30,240円)ですが、2018年9月1日(土)~9月30日(日)までに撮影をした場合、レンタル料金が次のようになります。
注)価格は税抜き
レンタル利用日が9月15日から9月30日の場合、平日2,000円、土曜6,000円、日・祝日7,000円
レンタル利用日が10月中の場合、平日5,000円、土曜9,000円、日・祝日10,000円
レンタル利用日が11月中の場合、平日7,000円、土曜12,000円、日・祝日13,000円
レンタル利用日が12月1日から12月19日の場合、平日5,000円、土曜9,000円、日・祝日10,000円
※10/29(月)、11/9(金)、11/15(木)、11/21(水)、11/27(火)はプラス1,000円(税込1,080円)の追加料金、10/14(日)、11/4(日)、11/11(日)、11/18(日)はプラス2,000円(税込2,160円)の追加料金が必要であったり、ブランド着物はプラス3,000円(税込3,240円)なので詳しくは店舗に問い合わせる必要がありますのでご注意ください。
七五三着物レンタル・写真撮影 写真館ピノキオ
写真館ピノキオでは、9月3日(月)から10月19日(金)まで前撮りキャンペーンを行なっています。
写真館ピノキオで撮影した場合、当日そのまま神社にお出かけと外出着物レンタルの特典があり、平日ならレンタル料金無料、土日祝日には5,000円引きとなります。
通常着物レンタル1泊2日の定価は、3歳・5歳¥19,500 7歳¥22,600ですから、平日に撮影して、神社コースだとかなり格安になります。
これが、10月20日から11月25日に撮影となると、平日5,000円割引のみになってしまうので、この平日特典を利用するには急いだ方が良さそうです。
このキャンペーン対応商品としては、台紙商品、写真集商品、データ商品という三種類のセットに分かれています。
台紙商品は、六つ切写真が台紙付きで4枚から、平日で19,800円からとなり、土日祝日は3,000円増しとなります。
六つ切写真は、203x254mmで、一般の大学ノートやB5用紙ほどの大きさです。
写真データも貰うことができます。
写真集商品は、4ページ8カットからのデザインブック仕様で、平日で27,700円から、土日祝日は3,000円増しとなります。
もちろん写真データも貰うことができます。
データ商品は、2100万画素で、お子様一人50カットで、平日41,800円、土日祝日は3,000円増しです。
全てのセット商品撮影の際には、和装と洋装を写真館ピノキオで1着ずつ選べて、着付け、ヘア&メイクも対応してくれます。
写真館ピノキオ用賀店は東急田園都市線用賀駅から徒歩2分です。
世田谷八幡宮には、東急田園都市線で三軒茶屋で東急世田谷線に乗り換えて行くことが出来ます。
住所:東京都世田谷区用賀4-10-1 世田谷ビジネススクエアテラスI-2階
9月、10月は平日木曜と金曜が休業となり、11月は2日、8日、14日、16日、20日、22日、29日、30日となっています。
予約受付センターがあり、電話受付とウェブ予約も可能です。
予約受付センター 0120-370-115 (受付時間9:00-18:00)
Web予約
七五三着物格安レンタル
プロの撮影など必要ないというご家庭も多くいらっしゃると思います。
今や、スマートフォンのカメラも素晴らしい機能を持っていますし、また、小さいお子様のいる親御さんは、カメラマン並みの実力を持っている方も多いでしょう。
少しでも出費を抑えてたい、でも可愛い晴れ着は我が子に着せてあげたいと思う親御さんのために、着物レンタルのみという選択肢があります。
レンタルだと小物はどうするの?という疑問も湧くかもしれませんが、フルセット(襦袢から、足袋、草履、髪飾りやバッグまで含む)レンタルが基本ですから安心です。
様々な服のレンタルを扱っているRENCA(れんか)だと、安い価格では、男の子、女の子共に、なんと4,800円(税込)からレンタル出来ます。
しかも送料無料!
(北海道・沖繩・一部離島は除く)
もし汚してしまった時の備えのために、プラス1,000円で保険に入ることも可能ですし、クリーニングをする必要もないので手軽に利用することが出来ます。
押さえて浮いた費用でお母さんも晴れ着レンタルなどと考える事も出来ますから、レンタル着物利用は単に節約だけでなく、楽しさも広げられる方法です。
レンタル着物の着付け
レンタル着物を借りるのは費用が押さえられていいかもしれないけど、着付けが心配という方も多いかもしれません。
でも、着付けの中で、恐らく最大の難所であると思われる帯は、結び帯という簡単に締められるようあらかじめ結んである帯ですから恐るには足りません。
また、親御さん自身が着付けをした場合には、お子様が動き回って、少し着崩れしてしまった時も簡単に対応できるという利点があります。
練習が必要ですが、時間をかけて準備したら、楽しさは倍増するものですから、レンタル着物利用で、費用を押さえて、素晴らしい思い出作りが出来ますね。
また女の子のお子様には、お母様が直接、可愛らしいヘアアレンジをするという楽しみもあります。
人気の着付け動画、七歳女の子、五歳男の子、三歳女の子別に集めてみました。
世田谷八幡宮前の着付け
自分で着付けをするのは、どうしても不安という方には、美容院などで着付けをして貰う方法があります。
ご自宅の近くにも、着付けやヘア・メイクなどを行なっている地元美容院があると思います。
着付けの値段相場としては、七歳女の子の場合は、ほぼ大人と同じスタイルとなるため、最も高く、ヘアセットとメイク込みで7,000円〜1万円以上です。
五歳男の子の場合は、一般的には5,000円以上が相場ですが、場所によっては4,000円未満の美容室もあるようです。
三歳女の子は被布(着物の上に羽織る上衣)を着せるタイプとなるため、最も安く、4,000円〜5,000円くらいが相場です。
値段の高い着付けもあり、上を見たらきりがないのですが、ご自宅の近所で着付けをとお考えになる場合には、七五三用着付けをやっている美容室があるか、そして値段はどうかをお調べになることをお勧めします。
世田谷八幡宮の斜め前には、着付け(ヘアメイクも可能)を行なってくれる着付け教室もやっている着付け専門店「実結(みゆう)」があります。
着付けのお値段は、七歳振袖が8,500円から、五歳袴が6,000円から、三歳被布が4,000円からとなっていて、相場内の値段設定です。
しかも、世田谷八幡宮の斜め前にありますから、世田谷八幡宮で七五三詣をし、レンタル着物の着付けであれば、とても便利ですよね。
実結(みゆう)ホームページ
ご予約・お問い合わせ info@mi-yuu.com
東京都世田谷区にお住まいで、今年、お子様の七五三を計画しているかたは、是非、この世田谷の地の鎮守の神様である世田谷八幡宮にお参りをしてみてはいかがでしょうか?
地元で完結する事で、より中身の充実した思い出深い七五三詣になればと願っています!
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