2019年が新しく始まり、1月6日(日曜)からは、とうとう新しいNHk大河ドラマ「いだてん」が始まります!
2020年に開催される東京オリンピックに先駆けて、今から55年前に開催された日本初のオリンピック招致に向けての長い道のりを描いたドラマです。
日本のオリンピックの始まりの歴史を切り拓いた実話、日本初の4K放送、初の現代劇としてのNHK大河ドラマ、そして大人気NHK朝ドラ「あまちゃん」を描いた宮藤官九郎さんの脚本と、早くも話題満載の今年のNHK大河ドラマ「いだてん」。
その記念すべき第1話のあらすじをご紹介致します!
注)本当にネタバレなのでご注意ください!
いだてん第1話の時代設定
物語は、昭和34年(1959年)5月から始まります。
その頃、オリンピックを昭和39年(1964年)に招致する都市を決定するIOC総会に向けて、日本側の東京オリンピック招致チームがある問題に直面していました。
が、その危機を乗り越えて、見事に東京オリンピックの招致が決定されます。
そして時は変わって、明治42年(1909年)に遡ります。
教育者であり、柔道家であり、講談館柔道の創始者である役所広司さん演じる嘉納治五郎(かのうじごろう)は、当時の駐日フランス大使から3年後の1912年のストックホルムオリンピックに日本も参加するようにと要請されます。
近代オリンピックの創始者であるピエール・ド・クーベルタン男爵が、よりオリンピックを国際化する為にアジアからの参加国が必要と考え、当時日清戦争、日露戦争で勝利して世界中から注目されていた日本にアジアの代表としての参加を強く望んだからでした。
そこで当時の駐日フランス大使であったジェラールに、「日本の本当の強さの秘密を知りたい。極東の雄、日本のRight Manを探してくれ」とクーベルタン男爵が依頼したのです。
ジェラールは、日本の強さは柔道にあると考え、その柔道の道を切り拓いた嘉納治五郎を、Right Man・・・すなわち日本をオリンピック参加に導く「ふさわしい人物」として選んだのでした。
時期尚早と反対される日本のオリンピック参加
フランス大使ジェラールの言葉に感銘を受けた嘉納治五郎は、当時、自身が学長をしていた東京高等師範学校(のちの筑波大学)に戻って教授の杉本哲太さん演じる永井道明(ながいどうめい)と助教授の古館寛治さん演じる可児徳(かにいさお)に東京でのオリンピック開催について話をします。
永井道明は西洋の学校体育を学ぶ為に、文部省からスウェーデンに派遣され帰国したばかりでした。
スウェーデン滞在で、西洋人と日本人との体格の格差を目の当たりにしてきた永井は、まだまだ日本のオリンピック参加は時期尚早と反対をします。
それでも諦めきれない嘉納治五郎は、国として、国費としてオリンピック参加ができないかと文部省や日本体育会に掛け合うのですが、断られてしまいます。
2019年の現在では考えられないことですが、当時の日本では、まだまだスポーツの地位は全くと言っていいほど確立されていませんでした。
むしろ、遊びの延長として捉えられていたのです。
ですから、日本をオリンピックに参加させようという嘉納治五郎の試みは当時は無謀ですらあったのです。
三島弥彦との出会い
嘉納治五郎は、可児徳と共に、横浜正金銀行副頭取である三島弥太郎(みしまやたろう)の邸宅で開かれたパーティに出席します。
そこで、平泉成さん演じる大隈重信に、日本のオリンピック参加の意義について語ります。
大隈重信は、小澤征悦さん演じる三島弥太郎を嘉納治五郎に紹介し、オリンピック参加資金の援助を頼もうとするのですが、実は、すでに嘉納治五郎は横浜正金銀行に借金があったのです。
そんなパーティの最中に、突然、野球のボールを追った生田斗真さん演じる三島弥彦(みしまやひこ)が飛び込んできます。
三島弥彦は三島弥太郎の弟であり、のちに、ストックホルムオリンピックに参加する日本代表短距離走選手となる東京帝国大学の学生です。
三島弥彦はエリート大学のスポーツ好きが集まった「天狗倶楽部」というスポーツ同好会の一員であり、その天狗倶楽部のメンバーは、格式高い三島邸のパーティで、どんちゃん騒ぎを繰り広げるのです。
これが、嘉納治五郎と三島弥彦との出会いでした。
資金調達の壁と戦いながらのオリンピック参加決意
結果的に、嘉納治五郎に、三島弥太郎から資金調達には応じられないという正式に断りの連絡があります。
オリンピック初参加の夢は破れたと、嘉納治五郎は、辞意を伝える為にフランス大使館に赴きます。
でも、そこで、フランス大使ジェラールから見せられた、素晴らしいオリンピックスタジアムの設計図や、日の丸も入れ込まれたポスター原案に感動した嘉納治五郎は、強くオリンピック参加を決心するのです。
明治43年11月、オリンピックの招待状が嘉納治五郎の元に届きます。
数々の短距離走で優勝をしていた三島弥彦を代表としようとします。
しかしながら、ここでも大きな壁が・・・・。
ストックホルムへの渡航費でした。
当時のお金で1800円、現在の金銭価値としては一人当たり500万円かかるというのです。
もちろん文部省もこれには力を貸してはくれません。
三島弥彦は裕福な家の生まれでしたので、兄の三島弥太郎に直談判して用立てると息巻いていましたが、それも断られてしまいます。
そして結果的に、嘉納治五郎は、渡航費を用意する為に、自宅を抵当に入れて借金まですることになるのです。
そしてマラソンの韋駄天登場
明治44年(1911年)11月19日、東京の羽田の運動場でオリンピックの予選会が開催されます。
日本初の25マイル(約40キロ)の長距離走の予選会に出場したのは、全国から応募してきた19人でした。
当日は、あいにくの悪天候でした。
レースが始まると、土砂降りとなり、どんどん参加選手が棄権していくほどでした。
でも、そんな過酷なレースのゴールに飛び込んできた一人の若者!
その若者こそが、中村勘九郎さん演じる金栗四三(かなくりしさん)!
そしてまさかの世界新記録!!!
嘉納治五郎は思わず叫ぶのです。
『見ろ!彼こそ韋駄天だ!!!」
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