4年に一度開催である、バレーボール世界選手権、2018世界バレー大会男子大会が、2018年9月9日(日曜)に開幕します。
第19回となる2018世界バレーは、史上初となるイタリア・ブルガリアでの共同開催となり、9月29日の閉幕まで熱戦が繰り広げられます。
1972年のミュンヘンオリンピックでは金メダルを獲得するなど、かつては世界トップクラスに位置した男子バレー日本代表チームでしたが、近年はなかなか活躍することが出来なく、2016年リオデジャネイロ五輪にも出場出来ませんでした。
が、その全日本男子バレーチームが、2020東京オリンピックに向けてギアを上げてきています。
今回は、2018年から全日本男子バレーチームの主将を務める柳田将洋(やなぎだまさひろ)選手に注目していきたいと思います。
目次 Contents
寡黙ながらも熱い闘志をもつ主将柳田将洋選手
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🏐 ・ 素敵な写真だなぁと思ってリポストさせていただきました。 バレー選手は飛んでる姿が一番素敵ですよね✨マサさんは特別素敵ですが💕 今シーズン、本当にお疲れ様でした。 それにしてもマサさん、髪のびたなぁ😆と思う今日この頃〜 : : #柳田将洋選手 #VOLLEYBALL BISONS BÜHL #8🇩🇪 #Itaru thiba #ありがとうございます🙇♀️
柳田将洋選手は、1992年7月6日生まれの26歳(2018年9月現在)です。
2017年4月にプロ転向をし、ドイツ・ブンデスリーガ1部のTVインガーソル・ビュールに移籍しましたが、2018年7月26日に、2018年秋のシーズンからポーランド1部リーグのルビンに移籍することが発表されました。
ポーランドは2014年に開催された第18回世界バレー男子大会の開催国でもあり、優勝国でもあるバレーボール強豪国です。バレーボールが国民にも大きく愛されている国でもあり、柳田選手もこの移籍を「目標だったポーランドでプレーすることできることを、とても嬉しく思っています。」と語っています。
柳田将洋選手は、もともとは寡黙な性格で、実行する事、やって見せる事でリーダーシップを取るタイプでしたが、2017年からの海外進出によって、自己主張を明確に行うという習慣が身についたそうです。
ドイツのリーグでは、ドイツ人だけでなく様々な国出身の選手もいたため、自分で考えて自己完結と言うことでは、チームメンバーと意思疎通が出来なくなってしまうため、積極的に自己主張をしていくようになったそうです。
2016年リオデジャネイロ五輪出場を逃すという苦い経験をした柳田将洋選手ですが、2020東京オリンピックを見据えて、自身とチームを仕上げていくために、貪欲な闘志を持っています。
2018世界バレーで日本代表チームは第一次ラウンドで、A組に振り分けられました。
世界バレーの出場国は24カ国で、A,B,C,Dの4組に6チームずつ振り分けられ、総当たりで第一次ラウンドを戦い、上位4チームの計16チームが第二ラウンドに進む事が出来ます。
その日本代表がいるA組は、日本の他はイタリア、アルゼンチン、ベルギー、スロベニア、ドミニカ共和国で構成され、別名”死のグループ”と言われているのです。
でも、この物静かなアタッカーは、「全部勝って、少しでも沢山の試合をし、上位に残れるように努力する。」と言っているのです。
しかも、中垣内祐一代表監督が2018世界バレーにおける目標をベスト8に置いているのに、柳田将洋主将は「僕たち選手は、ベスト8とは言わずに、全部勝つつもりでやっています!」と言うのです。
「馬鹿げた事と言われるかもしれませんが、いつも優勝目指してやっています!」
頼もしいキャプテンです!
戦う選手たちが、その意気込みでなければと思います。
ベスト8だけを目標にしていたら、それより下に収まってしまう事にもなりかねないわけですから、全試合に勝つと言う意気込みは、目標や夢を現実に変える為に不可欠な姿勢とも言えるでしょう。
柳田将洋選手のプロフィール
氏名:柳田将洋(やなぎだまさひろ)
生年月日:1992年7月6日(2018年9月現在 26歳)
出身地:東京都江戸川区
出身高校:東洋高等学校
出身大学:慶應義塾大学環境情報学部
身長:186ccm
体重:79kg
血液型:O型
愛称:マサ、ハンターマサ
バレーボールのポジション:ウイングスパイカー
柳田将洋選手は、小学生の頃、お母様の勧めで、小岩クラブという、バレーボールのジュニアクラブに入り、バレーボールを始めました。
小岩クラブはジュニアの全国優勝の経験をもつ、名門バレーボールクラブです。
柳田選手は、中学、高校に進学しても、部活が休みになってしまう試験期間中などに、この小岩クラブに練習に来ていたそうです。
試験期間中もバレーボールの練習をしつつ、そして慶應大ですから、文武両道ですね。
東洋高等学校在学中の2010年3月に第41回全国高等学校バレーボール選抜優勝大会に主将として出場し、全国優勝を果たしました。
2011年に慶應義塾大学環境情報学部に入学。
大学在学中の2013年に全日本メンバーに登録され、翌年2014年には2020東京オリンピックの強化選手としてTeam COREメンバーに選出されました。
2015年3月24日にVプレミアリーグ・サントリーサンバーズの選手としてVプレミアリーグ・ファイナル6の対パナソニック戦に途中出場し、Vプレミアムリーグデビューを果たします。
2015年秋から016年にかけてのVリーグのレギュラーラウンドでは全試合出場し、最優秀新人賞を受賞します。
2017年にサントリーサンバーズを退団し、プロ契約選手として、ドイツ・ブンデスリーガ1部のTVインガーソル・ビュールに移籍をします。
2017年10月14日にドイツ・ブンデスリーガ1部デビューを飾りましたが、その対戦相手チーム、ユナイテッド・バレーズ・レイマンには全日本メンバーである大竹壱青(おおたけいっせい)選手が所属しており、ブンデスリーガにおける初の日本人対決が実現しました。
ドイツには、ブンデスリーガというリーグ戦の他に、バレーボールドイツカップ、DVV-POKAL(ポカール)がありますが、その決勝戦(2018年3月14日)に、ビソンズ・ビュールが出場しました。
柳田選手は、ポカールに出場した初の日本人選手となっただけでなく、試合はVfBフリードリヒスハーフェン相手に敗戦しましたが、試合中両チーム合わせ最多得点13ポイント(アタック11・サーブ2)を上げ、MVPに輝くという快挙を成し遂げました。
実は、柳田選手はビュールでは、二戦目からキャプテンとなっていました。
東洋高校時代に次ぎ、ドイツのブンデスリーガ一部チームでキャプテン、ドイツカップ決勝進出、そしてMVP・・・まさにバレーボール界のプリンスです。
そして、2018年7月26日に、この秋のシーズンからポーランド1部リーグのルビンに移籍することになったと発表されました。
2018世界バレーを終えた後、柳田選手が憧れていたポーランド一部リーグでの選手生活が始まるのです。
身長186cmの柳田将洋選手。
日本では決して小さい選手ではありませんが、世界レベルとなると、むしろ小さいくらいの身長です。
海外進出をし、ドイツのビュールでプレーをする事によって、当たり前のように、普段から自身より大きい選手ばかりとバレーボールを出来たというのは大きな収穫だったようです。
全日本バレーチームの主将でもある柳田選手は、より高いレベルの環境での選手生活を望んでいたようなので、このポーランド1部リーグ、ルビンに所属し、バレー強豪国ポーランドでプロとしてプレーする事で、選手としての精神面、技術面に更に磨きがかかるだろうと大きく期待されます。
柳田将洋選手の家族構成
柳田将洋選手には弟さんが一人います。
弟さんは現在中央大学バレー部主将を務める柳田貴洋選手ですから、バレーボールファミリーですね。
柳田将洋選手のご両親は離婚されていて、お母様が柳田将洋選手と柳田貴洋選手の二人の兄弟を、女手一つで育て上げたそうです。
お母様は家計を支えるために、仕事を掛け持ちしていたそうで、そんな中、家族思い、弟思いの柳田将洋選手は、同級生から誘われても、弟が一人で待っているからと誘いを断ることが多かったそうです。
柳田選手は、東洋高等学校バレー部時代に、主将として全国高等学校バレーボール選抜優勝大会でチームを優勝に導きましたが、高校卒業前のバレー部「3年生を送る会」で、こんな微笑ましいエピソードがあるそうです。
バレー部3年生たちが、自身のお母様たちを「お姫様抱っこ」して写真撮影!
勿論、柳田選手も、小学生の時から、働きながら自分を応援し、お弁当も作ってくれたお母様に、「本当にありがとう」と言いながら抱っこしての撮影だったそうです。
その時から、東洋高校バレー部の「3年生を送る会」での、お母様達のお姫様抱っこ記念撮影は記念行事に。
本当に心のこもった記念行事です。
弟さんである中央大学バレー部主将の柳田貴洋選手は、大学の計らいで、2018年2月から約1ヶ月間、イタリアのプロチームであるセリエA2のトスカーナにバレーボール留学をしました。
英語を勉強していったものの、イタリア人はあまり英語が喋れないため、コミュニケーションが取れずに、最初は孤立してしまったそうです。
辛くて、お兄さんである将洋選手に電話をしたら、最初は俺もそうだったけど、慣れてくれば楽しいよと言われたそうです。
貴洋選手は、自分でどうにかするしかないと試行錯誤するうちに会話が増えて、2週目から楽しくなったそうですが、やはり信頼できるお兄さんでもあり、海外経験も積んでいるバレーボール選手でもある将洋選手の言葉は真実味があり役立ったのでしょう。
バレーボール界プリンスならではの秘話
柳田将洋選手と言えば、その実力もさることながら、バレーボール界のイケメンとしても注目を浴びています。
バレーボール人生の中では、勿論プリンスなのですが、どうやら女子達にとってもプリンスであるようです。
日本テレビでも可愛いと人気の佐藤利奈(さとうりな)アナウンサーは柳田将洋選手と同じ慶應義塾大学体育会バレー部出身です。
その佐藤利奈アナが、自身の出演する番組に、柳田選手が出演した時に、大学時代のプリンス秘話を話していました。
柳田選手が大学を卒業なさる時に、女子部員全員で、柳田選手とのツーショット写真撮影会が行われたんです。
女子部員は全員列を作って、順々に柳田選手と写真撮影して、まるで流れ作業のような・・・。
30分くらいはかかりました。
覚えていらっしゃいますか?
なんと、まるでアイドルやタレントとのツーショット写真会ではないですか?!!
柳田将洋選手は、佐藤利奈アナの「覚えていらっしゃいますか?」という問いに、「覚えていますよ。思い出作りにされているのかな・・・って。」
そうです。人気者は辛いけど、そうして周りに光を放ってくれるのです。
既に、全日本の試合でも、柳田選手目当ての女性客は多くいるようですから、2018世界バレーで、ますますその人気に拍車がかかりそうです。
2018世界バレー試合 第1ラウンド日程
2018世界バレーでは開催国であるイタリアがオープニングマッチの相手に日本を指名してきました。
そして、その開幕戦はバレー界の常識を覆すというローマの屋外コート、屋外競技場「フォロ・イタリコ」で行われます。
強豪国ばかりのA組、別名”死のグループ”の中で、龍神NIPPON(りゅうじんにっぽん・全日本男子バレーチームの別称)がどのような戦いを見せてくれるか、楽しみです。
第1ラウンドは、イタリア、アルゼンチン、ベルギー、スロベニア、ドミニカ共和国との総当たり戦となり、次の日程で行われます。
注)()内は日本時間です。
対イタリア戦
9月9日(日) 19:30(翌2:30) テレビ放送 BS-TBS 9月10日(月)午前10時~11時55分
対ドミニカ共和国戦
9月13日(木)17:00(翌0:00) テレビ放送 BS-TBS 9月14日(金)午前10時~11時55分
対スベロニア戦
9月14日(金)20:30(翌3:30) テレビ放送 BS-TBS 9月15日(土)午後7時~8時54分
対ベルギー戦
9月16日(日)17:00(翌0:00) テレビ放送 BS-TBS 9月17日(月)午前10時~11時55分
対アルゼンチン戦
9月18日(火)17:00(翌0:00) テレビ放送 BS-TBS 9月19日(水)午前10時~11時55分
この第一次ラウンドを制し、全部勝つつもりで戦うという柳田将洋主将率いる日本男子バレー代表チーム、龍神NIPPONの活躍に期待したいと思います!
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