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鉄緑会・驚異の東大合格率を誇る学習塾の実態に迫る!費用・入塾方法・勉強スタイルは?

鉄緑会の実態

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日本のトップ大学と言えば誰もがその名と存在を知っている東京大学。
その東大に圧倒的な数の生徒を送り込んでいる塾が鉄緑会(てつりょくかい)という進学塾です。
今回は、その入塾テスト対策コースまで他の塾が組むほどのこの強力な塾「鉄緑会」の全容に迫ってみたいと思います。

鉄緑会とは?

TBSの人気クイズ番組「東大王」などで、その存在が少し身近に感じられては来たものの、やはりその名前と存在は圧倒的な強さを持っています。
東大は年間三千人が入学する大学ですから、少人数制の大学ではありませんが、マンモス大学でもないですから、自ずと周囲にいる東大出身の人や現役東大生の数などは限られてきてしまいます。

ですから、圧倒的な東大合格率を誇る進学塾となれば、そのミステリアスな感覚に興味がそそられます。

勿論、東大合格のために、その前段階で、一流中学や一流高校に入学する子供たちが多いのですが、更にその優秀な子供たちの頭脳を鍛え、圧倒的な合格率で東大に送り出している塾が鉄緑会です。

鉄緑会は1983年に設立しました。
2007年12月3日に公表されたように、現在はベネッセコーポレーションの傘下に入っています。
元々は、灘高出身の東大理三の学生が、仲間たちを誘ってスタートし、その創立メンバーが、灘高出身の京大医学部生を誘って大阪校が出来たという話があるようです。



つまり、東大医学生や京大医学生のアルバイト先として発足したわけです。

鉄緑会は、自ら東京大学受験指導の名門を名乗っています。

そして中高6年一貫校に通う生徒を対象とした東京大学受験専門塾でもあると言っていますから、まさに、東大予備校そのものとも言える塾です。

鉄緑会という塾の名称は、鉄は東京大学医学部同窓会の「鉄門会」から「鉄」、東大法学部同窓会の「緑会」から「緑」を取っており、文字通り、東大出身者による東大志望者を指導する塾で、講師陣も東大卒の専任講師を中心に構成されています。

鉄緑会の指定校制度

鉄緑会には指定校制度というものがあります。
中高6年一貫校に通う生徒を対象とした塾と謳っている通り、鉄緑会が指定校とする東大進学有名校に通っている場合には、入塾テストを受けずに入塾できるのです。

現在の、指定校は、開成、桜蔭、筑駒、麻布、駒東、海城、筑大附、豊島丘、女子学院、雙葉、渋幕、栄光、聖光です。

渋幕(しぶまく)とは、渋谷教育学園幕張中学校・高等学校の略称で、渋幕は、2016年、2017年度に2年連続して、東大合格者数ランキングで5位に入ったという新興(東大合格者数という観点から見ての新興)学校です。
多くの東大合格者数を誇る有名校としては珍しく、男女共学の学校としても有名です。

でも、指定校といえども、入会選抜試験が免除されるのは、中学一年の時のみです。
2年生以上になってしまったら、指定校の生徒といえども、入塾テストを受けなくてはいけません。

入会選抜試験は、春夏秋冬の4回の入学タイミングに合わせて、実施されます。
それぞれ、入会の時期は春は4月入会、夏、7月入会、秋、10月入会、冬は1月入会です。

入塾テストは、中学一年生の場合には、算数と国語の二科目の試験となります。
受験料は2000円で、上記の春夏秋冬入会のタイミングに合わせて、年に4回、3ヶ月ごとに行われます。

ちなみに、指定校以外で鉄緑会在籍者の通う学校は、学生大附属高校、白百合、渋渋、武蔵、早稲田、巣鴨などだそうです。

鉄緑会の合格実績と在籍者数

この少数精鋭の進学塾は、東京都渋谷区代々木にある本部と、大阪府大阪市北区芝田にある大阪校の二か所しかなく、全国展開はしていません。
東京、代々木には、鉄緑会本部校舎があり、すぐ近くにはNMF新宿南口ビル3階に位置する鉄緑会NMF教室があります。
大阪校は、梅田にある西阪急ビル3階に大阪校本校があり、阪急線西宮駅北口近くに中学部だけの西宮北口教室、JR京都駅前にある中1から高2までの英数クラスのみの京都教室があります。

2018年度の合格実績は東京大学418名、京都大学84名、国公立医学部合計484名(鉄緑会ホームページより)となっています。

更に驚くべき事に、この中で東京大学医学部には定員100名中61名、京都大学医学部については定員107名中38名が鉄緑会の、本部、大阪校合わせての2018年春の合格実績です。

東大医学部、つまり東大理III、といえば、日本の大学の最高峰の学部ですから、この合格者数実績は、唸ってしまうような数値です。

2018年合格実績から推定すると、東京の本部と大阪校合わせると一学年、1000人程度の生徒数が鉄緑会に通っているようです。

また、鉄緑会指定校在籍生徒一覧によると、2018年9月現在、開成は807名、桜蔭735名、筑駒493名となっています。
それぞれの、学校の中高6年全体を合わせた生徒数から計算すると、開成は38.4パーセント、桜蔭は51パーセント、筑駒は58.7パーセントとなっています。

この三つの有名私立受験校の中高生の鉄緑会への通塾比率は、ある意味驚異的とも言えるのではないでしょうか?
開成は4割弱、桜蔭、筑波大附属駒場においては、実に半数以上は鉄緑会に通っています。
まさに、東大予備校という名前がぴったりの気がします。

鉄緑会の気になる費用

一般的に、入塾したいと思って簡単に入れるわけでない鉄緑会ですから、その費用の方もベールに包まれています。
門戸を叩く前に、その費用を知るのは、単に検索してわかるものではないようです。

最新情報でないかもしれませんが、鉄緑会へ入会した場合の費用は、大きく分けて、入会金、授業料、教材費用の三つに分かれます。
入会金は、22,000円、一科目あたりの学費は中学生が11,500円、高校生が18,270円かかります。
入学試験が3ヶ月ごとにあるように、授業も3ヶ月区切りになっており、上記の月額の3ヶ月分を前納するシステムになっています。
つまり、中学生は、34,500円、高校生は54,810円を3ヶ月分として払い込むことになります。
別途、教材費が、中学生11,000円、高校生12,000円かかります。

他の有名塾、有名予備校と比較した場合はどうなるのでしょうか?

塾ごとに、費用のシステムが異なるので同じように比べるのは難しいのですが、テレビでも有名な林修先生のいる東進ハイスクールと比較してみました。

東進ハイスクールの場合は、もちろん、色々な授業があるようですが、単科の受講料が通期で75,600円(税込)となります。
入学金は32,400円(税込)です。
これは、東進ハイスクールも4期に分かれているので、一期あたり、つまり3ヶ月あたりの受講料が18,900円です。

これだけ比較すると、鉄緑会がとtも高額な気はしてくるのですが、どうもそういうわけではないという感想が多いようです。

東進ハイスクールの場合は、この18,900円の授業料は90分講義が5回と講座終了判定テスト1回が含まれています。
それを時間あたり計算すると、1時間あたりの授業料は、2,520円です。

もし、仮に、鉄緑会もっと頻度高く、週2時間、1ヶ月あたり8時間の授業があったとすると、高校生の場合、1時間あたりの授業料は、2,280円になりますから、単価比較すると、そこまで高くはないということになります。

授業の頻度、時間の長さから鑑みると、鉄緑会の授業料はそこまで高くないという事なのかもしれません。

鉄緑会の指導スタイル

鉄緑会の指導スタイルは、基本的には放任、生徒の自主性に任せるスタイルだそうです。
授業で教えることは教える、そして、聞きたいことは、授業の後などに、先生に聞いて解決していくという方法で、授業の後には質問のために、列をなすそうです。

そもそも、学力の高い生徒たちですから、その高い学力をより伸ばしたいという意欲がある生徒が多いのだろうということは容易に想像がつきます。

前述のように、普段通っている学校の同級生達の多くも鉄緑会に通っているわけですから、自然と刺激になっている部分も多いのでしょう。

鉄緑会はそれなりに宿題の量も多いそうです。
無理なレベルの宿題量ではないようですが、学校の授業や部活があった場合には、部活もこなしながら、宿題もやっていかなくてはいけないわけですから、本当に東大に入ろうとしている中高生は、計り知れないほど多忙です。

鉄緑会では、退塾するケースも少なくはないようです。

学力が高かったとしても、必ずしも皆が積極的に勉強できるとは限らなかったりしますし、また、引っ込み思案の性格の場合、その前進パワーについていけない子供も多くいるはずです。

子供の性格や資質は十人十色な訳ですから、これも当然の現象と思わざるおえません。

鉄緑会婚もある?!

今や、中学受験のSAPIX(サピックス)、そして有名中学に入学したら鉄緑会というコースが東大入学への王道と言われています。
SAPIXとは、開成、筑駒、桜蔭のような超難関私立中学に合格するために、受験指導をする塾です。

2018年度の合格実績は、開成中学については定員300名のところ、263名の合格、筑駒については、定員120名のところ、85名、桜蔭中学の場合には、定員240名のところ164名という、素晴らしい合格者数を誇っているのがSAPIXです。

SAPIXは中学生、高校生対象の塾も展開していますから、中学受験の場合はSAPIX小学部となります。
ベンチャー企業として1989年に株式会社ジーニアス研究所が運営を開始し、付帯事業の分社に関わる新設を経て株式会社ジーニアスエデュケーション、そして2012年には代々木ゼミナールの傘下に入り、株式会社日本入試センターが経営を行なっています。

SAPIX小学部は、とにかく有名難関中学に塾生を合格させるために、志望校に合わせた傾向の問題を徹底的に解ける能力を身につけさせるという、特殊性を持った塾です。

上記のSAPIXからの有名校への合格率からも想像できるように、多くの生徒たちは、実は小学生の頃から、お互いが顔見知りだったり仲間だったりするわけです。

そしてそれぞれ違う学校に進んでも、有名校の鉄緑会通塾率が高いので、鉄緑会で、また再会する可能性も大いにあります。

鉄緑会1983年設立、SAPIX小学部1989年設立。
初期に通っていた当時の受験生たちは、すでに、40代になっているわけですから、SAPIXや鉄緑会に通う子供たちがいてもおかしくない世代です。

神童が神童を生む・・・そんなことがやはり起こっているようです。

SAPIXや鉄緑会に通っていた生徒同士が結婚をし、そして子供もまた、同じようにSAPIXや鉄緑会に通うというSAPIX婚、鉄緑会婚による神童が神童を産んでいるという現象があるのです。

小学生や、中学生ならともかく、高校生にもなるとお年頃になるわけですし、優秀な子供同士惹かれ合う部分も多いのかもしれません。
お互い叱咤激励して、頑張って一緒に現役合格しようというような、前向きな交際も多いようです。

もともと、知能も教養も高い両親から生まれて、知的な教育環境で育つことで、また優秀な子供が生まれていくという図式には、納得が行くとともに、神童は1日にしてならずという事を実感させられます。



鉄緑会の実態を調べていきながら感じたのは、東大進学のためにはかなり確率の高い手法であるのは確かであるということと、それと同時に万人に当てはまる方式ではないのではないかということです。

東京本部と大阪校と全国の二つのエリアにしか展開していないため、それ以外の地方の学生が通うことは物理的に不可能です。

また、その方式に性格が当てはまらない場合もあるでしょうから、絶対的とは言えないでしょう。

頂点を目指すには、効率的で効果的な勉強スタイルが必要ではあるはずで、そのためには鉄緑会はかなりの強力な手段ではある事は確かなようですが、やはり子供たちの適性を最大限に重視して塾選びをすることも大切なことではないかと感じさせられました。

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