2019年4月30日を持って今上天皇がご譲位なさり、新しい天皇陛下が翌日5月1日にご即位なさります。
2019年10月22日に即位正殿(しょうでん)の儀が行われパレード、饗宴の儀、翌月11月14日から15日には大嘗祭が予定されています。このように2019年は新しい天皇陛下のご即位に関する行事が目白押しですが、それに先立ち、現在の天皇陛下であられる明仁天皇陛下の即位30年式典が2019年2月24日予定されています。
また、その前段階として天皇陛下御在位30年記念貨幣も発行される事になりました。
追記)天皇陛下御在位30年記念五百円バイカラー・クラッド貨幣の引換えが2019年2月21日(木曜)に開始されました!
目次 Contents
天皇陛下在位30年式典
2018年は平成30年ですが、昭和天皇がご崩御されたのが1989年1月7日、今の明仁天皇が即位されたのが同日1989年1月7日でしたので、即位30周年は日付としては2019年(平成31年)1月7日となります。
2019年1月7日は昭和天皇陛下崩御三十年式年祭が行われますので、その後であり、2019年3月末より行われる統一地方選挙の前という事で、2019年2月24日に天皇陛下在位30年式典が国立劇場で行われる事になりました。
今まで明仁天皇陛下が即位なさってから、在位10年式典、20年式典というように、10年毎の記念式典が行われてきました。
前回の天皇陛下御在位二十年記念式典は平成21年(2009年)11月12日に、東京都千代田区の国立劇場にて開催されました。
主催側の内閣府の代表として、当時の内閣総理大臣だった鳩山由紀夫元首相を始めとして、新潟県中越被災者代表の方や各界著名人なども含め約1000人が参加しました。
こうした式典はもちろん、一般人は参加することは出来ないのですが、10年式典、20年式典の時も、式典の後に、即位10年、20年をお祝いする国民祝典が皇居広場で開催されました。
2009年の即位20年をお祝いする国民祭典の第二部祝賀式典では、EXAILEが奉祝曲「太陽の国」のパフォーマンスを披露し、その光景がニュースにも多く取り上げられ、身近な皇室のイメージを強く抱いた方も多かったのではないでしょうか?
この在位20年をお祝いする国民祭典は第一部奉祝まつり、第二部祝賀式典の二部構成で開催されました。
残念ながら、第二部の祝賀式典は、招待状がないと入場できない式典でしたが、第一部の奉祝まつりは、16団体による内堀通りでの祝賀パレード、鍛冶橋通りで、18団体のお神輿、奉祝渡御が催され、一般市民はどなたでも参加できるものでした。
まだ、天皇陛下即位30年式典が2019年2月24日に、国立劇場で開催されるということ以外、即位30年をお祝いする国民祭典の事などはまだ発表されていませんが、平成の時代の天皇として最後の即位30年式典ですから、素晴らしい祭典を期待したいものです。
天皇陛下御在位30年記念貨幣
今までも10年毎に天皇陛下在位を記念して記念貨幣が発売されてきましたが、今回も天皇陛下御在位30年記念貨幣が発売される事になりました。
この記念コインは、純金製の一万円金貨と500円銅貨で、一万円金貨単体もしくは、500円銅貨とのセット販売があり、また500円銅貨のみの販売も行われます。
1万円金貨は、大きさは20グラムの純金製で直径28ミリメートル、特殊な技術で製造されるため、一万円という額面価格を上回るプレミアム金貨になります。
1万円金貨の発行数は合計で5万個で、単体販売を2万個、500円銅貨とのセット販売で3万個使用されます。
この単体とセット販売の金貨は、特殊な技術を用いて製造し、表面に光沢を持たせるプルーフ加工が施されています。
500円銅貨は銅75%、亜鉛12.5%、ニッケル12.5%の素材で、重さは7.1ミリグラム、直径26.5ミリメートルです。
五百円バイカラー・クラッド貨幣と呼ばれ、500万個発行され、その中の3万個は1万円金貨とセット販売されます。
一万円貨幣の金貨単体の価格は、138,000円で2万個販売され、五百円バイカラー・クラッド貨幣との2個セットで140,000円、3万個販売されます。
一万円金貨の入った、単体もしくは、五百円銅貨とのセットは、銀行などの金融機関による引き換えは行わず、独立行政法人造幣局から通信販売として販売されます。
数が限定されていることもあり、即位20年記念貨幣と同様、事前申し込みとなります。
申し込みは2018年11月1日から約3週間程度を予定し、商品発送は2019年2月頃を予定しています。
独立行政法人造幣局の貨幣セット及び金属工芸品通信販売予定はこちら
造幣局から詳細が発表されました!詳細はこちら↓
天皇陛下御在位30年記念プルーフ貨幣セットの通信販売について
詳細は、造幣局ホームページで2019年10月31日17時に公表予定ですので、それ以降、ホームページで確認、もしくは造幣局ハローダイヤル(電話050-5548-8686・受付時間 午前8時から午後9時、年中無休)にお問い合わせが可能になります。
五百円バイカラー・クラッド貨幣のみであれば、金融機関で引換可能ですが、具体的な引換要領については2019年1月頃財務省から発表される予定になっています。
即位20年記念貨幣販売時も30年記念貨幣と同様に1万円金貨と、1万円金貨と500円銅貨のセットが申し込み形式で販売されました。
ハガキでの申し込みで、ハガキ一枚につき、お一人様1セットのみの申し込み形式で、複数のハガキにより複数のセットを申し込む事も可能でした。
申込数が用意された個数を上回る場合には抽選となっていましたので、おそらく即位30年記念貨幣販売についても同じような方式が想定されます。
申し込みの情報をどうしても逃したくない、忘れたくないという場合には、造幣局メールマガジンに登録すると、受付開始の案内メールを受け取ることができますし、造幣局オンラインショップに登録するとダイレクトEメールを受け取ることができますので、チャンスを逃したくない、リマインドして欲しいという方には便利な方法ですね。
即位30年記念貨幣の気になるプレミアム価値は?
即位30年記念貨幣は、1万円金貨の場合、額面価値をはるかに上回る138,000円の価格ですから、やはりそのプレミアム価値はどうなっていくのかが気になります。
もちろん、市場があってこそのプレミアム価値ですから、一概に予想は出来ないのですが、即位20年記念貨幣と比較していきたいと思います。
<即位20年記念貨幣の価格と販売数量>
1万円金貨単体セット:80,000円(消費税・送料込み)
販売数量:5万セット
2点セット(1万円金貨貨幣と500円ニッケル黄銅貨幣):82,000円(消費税・送料込み)
販売数量:5万セット
<即位30年記念貨幣の価格と販売数量>
1万円金貨単体セット:138,000円 (消費税・送料込み)
※消費税・送料込みかどうかはまだ発表されていません
販売数量:2万セット
2点セット(1万円金貨貨幣と500円バイカラー・クラッド貨幣):140,000円 (消費税・送料込み)
※消費税・送料込みかどうかはまだ発表されていません
販売数量:3万セット
このように、価格は、即位20年記念貨幣より即位30年記念貨幣の方が大きく上回っていますが、販売数量は二分の一です。
個数が少ないほど希少価値が高まるわけですから、即位30年記念貨幣の方がプレミアムがつく可能性は高そうです。
また、天皇陛下のご退位は決定しているので、次回の即位記念の貨幣の発行はないわけですから、最後の平成天皇の即位記念貨幣ですから、これも価値を高める大きな要素となる可能性があります。
現段階でざっと調べたところ、即位20年記念貨幣の2点セットは、11万円台後半から12万円台後半となっていますので、実際の販売価格の1.4-1.5倍の価格になっています。
記念の為に購入される方も多いでしょうが、やはり記念貨幣の価値が上がるだろうと言うことは、気持ちが豊かになる事にも繋がる事になると思います。
即位30年記念貨幣の場合は、即位20年記念貨幣よりも販売数量も少なく、今上天皇最後の記念貨幣でもありますから、プレミアムはもう少し期待できるかもしれません。
天皇陛下御在位30年記念五百円バイカラー・クラッド貨幣の引換え開始
とうとう天皇陛下御在位30年記念五百円バイカラー・クラッド貨幣の引換えが2019年2月21日(木)に開始されました!
これは、予約していなかった方でも、今なら引換取扱機関に行けば、500円で記念硬貨を手に入れることができます。
全部で500万枚発行され、既に上記でもご紹介した記念貨幣セットに3万枚当てられていますので、残りは497万枚になっています。
各取り扱い機関ごとに、引き換え枚数、引き換え開始時刻については異なりますが、各店舗の店頭に平成31年2月14日(木)から掲示されています。
天皇陛下御在位30年記念五百円バイカラー・クラッド貨幣引換取扱機関一覧(都道府県別)はこちら
上記の財務省による取り扱い機関一覧で、ご自身のお住まいになっている場所に近い引き換え可能な店舗を探すことが出来ます。
場所によっては、引き換え困難な場合もあったり、そうかと思えば、殆ど並ばずに購入できたという情報もあるので、地域によって、在位30周年記念五百円記念硬貨の取得難易度は異なるようですが、もし、手に入れたいと思われるのなら、急いで行動した方が良さそうです。
バイカラークラッド硬貨は、表面が儀装馬車と桐と白樺、裏面が菊花紋章となっていて、美しく、格調高い仕上がりとなっています。
もちろん、10万円硬貨ほど価値が上昇はしないかもしれませんが、希少性や、記念としての価値を五百円で手に入れる事が出来るのなら、とても満足感の行く、お買い物になるのではないでしょうか?
是平成の30年間を振り返り、その思い出を後に残すための一品としては、この天皇陛下在位30周年記念500円硬貨は素晴らしく価値のあるものになりそうです。
ちなみに、郵便局から天皇陛下御即位三十年記念の特殊切手と切手帳も2019年2月22日(金)に発行が開始されました。
特殊切手は、天皇陛下がご幼少時にお召しになったお着物の吉祥模様を基にしたデザインの施された美しい82円の記念切手が10枚ついたシートとなっています。
この特殊切手も82円切手が10枚ついて820円です!
全部で1,000万枚、つまり10枚入りシートが100万枚の発行で、全国の郵便局等、郵便局のネットショップ、銀座郵便局での郵便振替による通信販売という形で販売されます。
切手は鶴亀文様(つるかめもんよう)、菊花文様(きっかもんよう)の2種類のデザインとなり、余白部分は鳳凰(ほうおう)と菊花文様となっています。
切手帳は、二つ折りのカバーに、この特殊切手シート一枚を納めたものとなります。
ハードカーバーには、天皇、皇后両陛下の御写真や、特殊切手の説明を詳細に記載されています。
この切手帳は1500円(税込)です。
切手収集マニアとまでは行かなくても、このような金額で手に入れられるのですから、とても嬉しい記念切手手帳です。
切手帳は全部で5万部のみの限定販売となっています。
こちらも特殊切手シートと同様に郵便局のネットショップ、銀座郵便局での郵便振替による通信販売と全国の郵便局で販売されますが、切手帳の場合は販売される郵便局が限られていますので要注意となります。
切手帳を販売する郵便局が限られている以上、遠方にお住いの方は、送料はかかってしまいますが郵便局のネットショップが利用できます。
天皇陛下御即位三十年記念切手帳販売の郵便局ネットショップページはこちら
平成31年は、平成最後の年になります。
今上天皇のご退位、新しい天皇陛下の御即位と、様々な行事が予定されています。
皇太子様が新天皇に即位される2019年5月1日と即位礼正殿の儀が催される10月22日が、その年一回限りの祝日とする特別法案の概要も固まったというニュースも流れました。
皇室の慶事が祝日となるのは、皇太子様と雅子様のご結婚の儀以来26年ぶりの事となります。
2019年は、日本にとって歴史に残る記念の年になりそうです。
<関連記事>
大嘗祭・新天皇即位後初の新嘗祭・新嘗祭と大嘗祭の意味と内容の紐を解きます
天皇陛下御在位30年記念式典で放映される政府記念映像をインターネットテレビで視聴
即位礼正殿の儀・新天皇即位を国内外に宣明する儀式の全容解説
剣璽等承継の儀を詳しく解説!2019年5月1日新天皇誕生最初の儀式
最新情報をお届けします
Twitter でRimiをフォローしよう!
Follow @rimi2012
平成天皇とは何事ですか?
健在にあらせられる今上陛下に諡でお呼びするとは、筆者は随分と不敬な方なのですね
ご指摘有難うございました。
訂正させていただきましたが、今後、このような事のないよう、精進していきたいと思います。